あの日の帰り道


仕事が終わった相沢くんといつものようにマックに来た。



「そういや最近勉強してる?」



不意に投げかけられた疑問。



「……前ほどじゃないけどしてるよ?」



どうして?と問いかけるように答えた。



「そっか。いや、もし俺が勉強の邪魔になってたら嫌だなと思っただけだよ」



付き合うようになって相沢くんと一緒にいる時は以前程勉強しなくなっていたからだろう。



本当はもう私には勉強なんて必要ない。



今月のテストが終わった時点で勉強の必要性は失くなった。



だからやらなくても何の問題もないけれど相沢くんがそう感じてしまうだろうと思ってたから多少は勉強していた。



でも。



確かに全然受験生らしくないもんね。

というか、私は大学受験しないからな。



来年になったら………。



相沢くんはどこの大学を目指すのかな?



きっと第一志望も受かるだろうな。



その頃には……来年の今頃には……

きっと私の事なんて忘れてるだろうな。


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