あの日の帰り道


「相沢くんはよく朝にここ来るの?」



カフェオレを一口含んでから朝マフィンの包みを手に取る。



「よく、ではないかな。今日はたまたま……」



なんとなく言葉を濁された。

話をする雰囲気ではないなと感じた私は声をかけた事を反省した。



「そっか、ごめんね。私の事は空気だと思って気にしないでね」


「え?空気?」



相沢くんのキョトンとした顔に軽く微笑んでからマフィンを食べはじめた。



「………」



私が食べはじめたからか、相沢くんもそれ以上何も言わずに再びハンバーガーにかぶりついた。


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