あの日の帰り道
「うるせぇよっ!とにかく中に入るぞっ」
肩を抱かれたままビルのエレベーターに乗り込んで着いたのはカラオケ店だった。
私と上杉くん、他6人。
計8人で入った部屋はここでは一番広い部屋らしい。
私は促されるまま上杉くんと山本弟くんの間に座らされた。
上杉くんに言われたまま大人しく座って見ているとこの人数でも統率がとれているのがよくわかった。
メニューを見ながら一通り聞いて注文する人。
カラオケを歌う順番のアミダクジを作る人。
マイク片手にエコーや音量調節する人。
見ていて面白かった。