The Math Book
本格的に始まった授業。
久しぶりにあったせいかかなり緊張していた。
初めての授業の時はなんでもなかったのに人見知りが発動してしまい、なかなかZ先生に話しかけられずにいた。
Z先生には特に変わった様子はなく、淡々と問題の解説をこなしていた。
会話があったとすれば、
「あれ?はなこさんって部活何入ってるの?」
「あ、帰宅部です。学校忙しいので」
「あ、そうなんだ」
・・・の様な本当に簡単なことだった。
正直もうあれから2年以上が経過しているのでこの二月十四日の記憶は曖昧である。
でも当時はまだぎこちなさがあったこと、それだけは確かである。