The Math Book
そして駅に着き、電車から下りて改札を出る。いつもの道のりを歩く。
そして塾の扉の目の前までくる。ここまではいつも通りだった。
まだ数回しか塾にはきていなかったが、すでに一週間に一度の塾ルーティーンへと化してした。
いつもの様に塾の扉を思いっきり引いた。そして受付をゆっくりと見回してみる。
いつもならZ先生がそっけない顔をして挨拶をしてくれるがこの日はどういう訳か見当たらなかった。
きっと事務室で授業の準備でもしているんだろう。そう思ってこの時は全く気にしていなかった。いつもの様に指定された教室に入る。やっぱり人が少なくて私一人で教室の席に座っていた。