僕の居場所は
僕から離れて、翠はじっと僕を見る。

「挫けそうになったら、俺が助けます。変わりたいなら、俺がサポートします。だから、生きるのを諦めないで」

「……」

……僕、翠に必要とされてる……?こんな僕を……?

「ほら、先輩。立ち上がって……前を向きましょう。挫けて、つまずいて、転んだとしても……何度でも、俺が助けます」

僕に手を伸ばしながら、翠は言った。そっか、僕の居場所は……ここにあったんだ。

「……ありがと」

僕はその手を取って、心から笑ってみせた。
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