会社の後輩に甘やかされています
「姫乃さん、いつも一人でご飯食べてるんだ?」

「うん。」

「ふーん。」

素直に返事をする私に向かって、大野くんはいやらしくニヤニヤと笑う。

はっ!
何かこれって、彼氏がいないと言っているようなものじゃない?!
やばっ。
私は慌てて口元を押さえた。

「あの、えっと…。」

「じゃあ毎日一緒に食べましょう。」

「え?」

「買ってもいいし、俺が作ってもいいし。」

「お兄ちゃんずるい!渚も一緒に食べたい。」

「お前は家に帰れよ。母さんが心配するだろ。」

「むー。姫乃さん、たまには私も食べに来ていいですよね?」

「えっ、う、うん。」

よくわからない流れに巻き込まれ、そのままなしくずし的に承諾してしまったのだけど。
これって大野くんと毎日一緒にご飯食べること、だよね?

え?
ええ???
えええええ????
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