『ねこねこ幼女』の姉貴分〜ミメット姉さんの奮闘(書籍化記念SS)
「ええと、芋を入れたよ。あとは……なにかの青菜と、真っ赤な人参と……黄色いピーマンみたいなやつ。それから、牛肉も。煮込み料理にいいのを肉屋で買ってきたんだけどさ」
「ごめん、スープにピーマンが入るって僕初めて聞いたよ……料理の世界は奥が深いんだね……」
マイクは悲しげに言った。
「この、深緑色の筋が……なにかの青菜なんだね、うん、食べられる気がしてきた、いける!」
サファンが自分を力づけるように言った。
「……この、縮んで硬くなった石みたいなのは、煮込み料理にいい肉……なのか……」
アルデルンは、大きな身体を丸めるようにして、牛の筋肉の塊をつついた。
「それじゃあ、じゃあ、あ、ありがたき糧を!」
「ありがたき糧を」
「糧を……」
目を瞑り、スプーンを口に運んだ3人の警備隊員プラス青弓亭のミメットは、口中に広がったなんとも言い難い味に「うっ」とうめいた。
「ごめん、スープにピーマンが入るって僕初めて聞いたよ……料理の世界は奥が深いんだね……」
マイクは悲しげに言った。
「この、深緑色の筋が……なにかの青菜なんだね、うん、食べられる気がしてきた、いける!」
サファンが自分を力づけるように言った。
「……この、縮んで硬くなった石みたいなのは、煮込み料理にいい肉……なのか……」
アルデルンは、大きな身体を丸めるようにして、牛の筋肉の塊をつついた。
「それじゃあ、じゃあ、あ、ありがたき糧を!」
「ありがたき糧を」
「糧を……」
目を瞑り、スプーンを口に運んだ3人の警備隊員プラス青弓亭のミメットは、口中に広がったなんとも言い難い味に「うっ」とうめいた。