空箱
"いいかい、哲学なんかをする人になっちゃ駄目なんだ。
彼らはみな時間を、生物として生きる時間を無駄に使っている人たちだよ。
殆どニートの戯言だよ。
あそこはね、とても居心地がいいんだ。
だから戻って来られなくなる。
世界を達観、悲観したような顔をして、
これが真理だと説いていればいいからね。
そして、人の言ったことの揚げ足を取るんだよ。
それは違う。とね。
そうする時間はとても満たされている気になるんだ。
ただただ、無駄に過ごしているとも知らずにね。
宗教も哲学も信じる分には気楽でいい。
信じすぎるのはだめだが、ただ信じるにはとてもいい材料だよ。
それで楽にもなるかもしれないしね。
でも、それを説く人にだけは絶対になってはいけない。
わかったね?絶対だよ。絶対にね。"
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

卒塔婆

総文字数/142

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

蛾

総文字数/272

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

寝首

総文字数/495

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop