俺様部長のめしつかい
「なーにとぼけてんの?」
ちょ、ちょ、怖いんだけど、
その妙な微笑み!
しかも、近づいてこないで。
なんか危ないオーラが出てるっ!
「さぞかし楽しかっただろうな」
「だから、何のこと?
……え?」
湊斗は私の両手首を掴んで、
そのまま後ろに押し倒した。
「ふっ」
なに鼻で笑ってんの?!
で、その勝ち誇った目は何?!
「ちょっと…何?」
湊斗が私の太ももの間に、
膝を割り込ませてきたから、
足がそのまま開いてしまう。
ふんっ!
閉じようと意気込むけど、
無理だ!
「なぁ、奈紗、
お前は俺様には勝てねぇの。
そんなこと、知ってんだろ?」
「知らないよ」
ほんとは知ってるけどね。
「で?何で嘘ついた?」
湊斗は片手で私の両手を拘束して、
もう片方の手を、私の顎に添えた。