君と私の溺愛事情
私は廊下を歩いていると
「さすが一ノ瀬さん、
ちょー可愛い」
「な!胸もでかいし!」
とか、騒がれている
自分が可愛いのはちゃーんと
自覚してるんだけど、
はなは、
「やっぱり無自覚美少女じゃ〜ん」
とか言うから意味わからない
自分が可愛いのは分かってるのにね
「一ノ瀬、転校生の一ノ瀬と
ちょっとプリント整理してくれないか?
お前なら転校生とやれるだろ?」
と、急に廊下を歩いていたら
声をかけられることは日課のように
なっている
先生は私が断れないこと知ってるから
「わかりました。一ノ瀬君教室に
いますか?」
「多分いると思うよ」
多分って…
後からきくと、事前に頼んでおいた
人は帰ってしまい、1人でやれる
量ではないので私に頼んだらしい。
ガラガラガラ-
ドアを開けるとすでに転校生君は
黙々と作業をしていた。
「一ノ瀬君」
え?気づかない
「一ノ瀬君?」
「ん?あっ、一ノ瀬さんね、
急に頼んじゃってごめんね、
事前に頼んでた人帰っちゃって」
「全然大丈夫だよ!」
「じゃあ、このプリントまとめて
くれる?」
「うん!分かった!」