いつかの青空へ
昔から痛みに対して鈍感だった。
幼稚園の時転んで血を流しても泣かないで飄々としていたり、中学でいじめられても何も痛くなくてどれだけやっても泣かない、何も言わない私に周りは薄気味悪がってだんだんと近寄らなくなっていった。
高校では知り合いがいないところ、電車を乗り継いで少し遠くの学校を選んだ。
あまり評判は良くないけど1人の私には関係ないことだった。
だけど、高校に入って私の周りは一気に変わった。
「今日の課題やり忘れたぁ」
そういいながら前の席に座る松風凛。高校に入って初めてできた友達。
「課題みる?」
「ごめん! 借りる!」
忘れっぽくて赤点常連の凛だけど人柄からか女子にも人気の子。
「あっそういえば、例のあいつと進展は?」
例のあいつとは私が今片思いをしている今井蓮くんのこと。出会いはちょっと長くなるから省くけど
初めて好きになった人だけど、彼は人気者で到底私では釣り合わないだろう。
「遠くから姿見かけた!」
「えっ、いや、同じクラス……」
話かけられなくても、姿を見れるだけで大満足。
凛が何か言っていたような気もするけど先生が来てしまい、何を言ったのか聞きそびれてしまった。
幼稚園の時転んで血を流しても泣かないで飄々としていたり、中学でいじめられても何も痛くなくてどれだけやっても泣かない、何も言わない私に周りは薄気味悪がってだんだんと近寄らなくなっていった。
高校では知り合いがいないところ、電車を乗り継いで少し遠くの学校を選んだ。
あまり評判は良くないけど1人の私には関係ないことだった。
だけど、高校に入って私の周りは一気に変わった。
「今日の課題やり忘れたぁ」
そういいながら前の席に座る松風凛。高校に入って初めてできた友達。
「課題みる?」
「ごめん! 借りる!」
忘れっぽくて赤点常連の凛だけど人柄からか女子にも人気の子。
「あっそういえば、例のあいつと進展は?」
例のあいつとは私が今片思いをしている今井蓮くんのこと。出会いはちょっと長くなるから省くけど
初めて好きになった人だけど、彼は人気者で到底私では釣り合わないだろう。
「遠くから姿見かけた!」
「えっ、いや、同じクラス……」
話かけられなくても、姿を見れるだけで大満足。
凛が何か言っていたような気もするけど先生が来てしまい、何を言ったのか聞きそびれてしまった。
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