何様のつもり?
BBQということもあり、スーツからラフな格好に着替えた。かりんさんがいくら平気だと言っても、パニックになっては、お店の人にも迷惑がかかる。
俺は、キャップをかりんさんにプレゼントし、被ってもらうように言った。
かりんさんはそれがよっぽど嬉しかったらしく、かなりご機嫌だった。
俺も帽子を被り、スーパーへ向かった。
「ねぇ、蓮翔さん?」
「どうかしましたか?」
「敬語使うのやめない?」
「でもかりんさんは、取引先の方ですし……」
「私が言っているんだからいいでしょ?それにデートしてるカップルに見えたら、私達だって分かりにくいんじゃないかな?」
俺は、どっちでもよかった。
とにかく早く買い物を済ませて帰りたかった。
「あぁ、わかった」
「ありがとう」
これが秋帆とだったら、どんなにいいだろう。
あぁ、早く秋帆に会いてぇ。
なのに……。
よりによって、この状態で秋帆に会うとは予想もしなかった。
神様はよっぽど、俺にチャンスをくれないのか?
自分が情けなくて思わず笑ってしまった。
絶対に秋帆は誤解している。
やっと俺にもチャンスが巡ってきたのになっ。
でもアイツだけは……秋帆だけは誰にも渡さねぇ。ずっとこの時を待ってたんだから。
自分の気持ちを確かめた俺は、早く買い物を済ませ、颯哉に用事があることを伝えた。秋帆に会うために、またスーパーへ引き返した。
秋帆に会えることを考えながら必死に走った。こんなに真剣に走ったのは、高校以来か?
高校時代も秋帆にカッコよく見せたくて、必死に走ってんのに、余裕な顔してたっけ?
なのに、アイツは俺に振り向きもしない。
ずっと俺の片想いかと思っていたら、いきなりキスしてその後はいなくなくなるし、いつも秋帆に振り回されてばかりだ。でもそれが心地よくてもっと俺に頼って欲しくなる。
あぁ、早く俺のものになってよ。
アイツに直接言えたらいいのに。
アイツが俺から離れていくのが怖くていつも言えなかった。
でも今度は、ハッキリ言う。好きだよって。
無事、俺たちは付き合うことになった。やっと秋帆の気持ちも知ったし、俺の気持ちも伝えることができた。
これからは楽しくやっていける。
そう思ってた。
なのに秋帆は、付き合っていることを秘密にしようと提案してきた。
「なんでだよ」
俺はみんなに秋帆と付き合ってるって公表したいのに。アイツの考えがわからねぇ。
秋帆が言うには、雑誌に載ったことで俺の知名度がかなり上がったらしい。だから秋帆と付き合うことによって俺に迷惑がかかるという。俺は気にしないのに。
意味がわかんねぇ。
俺は、秋帆のこと迷惑だなんて思ったことがない。なんでアイツは俺に気を使うんだよ。
一応、秋帆の意見を尊重した。
秋帆と付き合うことができたらアイツの意見を聞いてやりたかたった。それに俺たちはお互いの気持ちを誤解していたから。
なのに、マジ忙しくて秋帆に会う暇がねぇ。
それに今やっている仕事は、かりんさんが絡んでる。
変に誤解されるのだけはごめんだ。
なかなか会えず1ヶ月くらい経った頃、秋帆から珍しく電話をかけてきた。なのに、そんな時に限って、かりんさんと一緒の仕事だった。
電話に出ようか迷ったが、久しぶりに秋帆の声を聞きたかった。
スマホに耳を当てると、俺の大好きな秋帆の声だ。
今すぐにでも会いに行きたかった。
付き合ったのに彼氏らしいことも何もしてやれず、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
なのに、かりんさんがわざとらしく俺に声をかけてくるから、秋帆に誤解された。
確実に。
焦っている秋帆の声。
俺にとって最大のピンチなのに、秋帆の声が可愛くてにやけそうになる。
だが、俺の言葉も聞かずに電話を切られて、何度か掛け直したが、出てくれなかった。
仕方なくイライラする気持ちを抑えて仕事をするしかなかった。
俺は、キャップをかりんさんにプレゼントし、被ってもらうように言った。
かりんさんはそれがよっぽど嬉しかったらしく、かなりご機嫌だった。
俺も帽子を被り、スーパーへ向かった。
「ねぇ、蓮翔さん?」
「どうかしましたか?」
「敬語使うのやめない?」
「でもかりんさんは、取引先の方ですし……」
「私が言っているんだからいいでしょ?それにデートしてるカップルに見えたら、私達だって分かりにくいんじゃないかな?」
俺は、どっちでもよかった。
とにかく早く買い物を済ませて帰りたかった。
「あぁ、わかった」
「ありがとう」
これが秋帆とだったら、どんなにいいだろう。
あぁ、早く秋帆に会いてぇ。
なのに……。
よりによって、この状態で秋帆に会うとは予想もしなかった。
神様はよっぽど、俺にチャンスをくれないのか?
自分が情けなくて思わず笑ってしまった。
絶対に秋帆は誤解している。
やっと俺にもチャンスが巡ってきたのになっ。
でもアイツだけは……秋帆だけは誰にも渡さねぇ。ずっとこの時を待ってたんだから。
自分の気持ちを確かめた俺は、早く買い物を済ませ、颯哉に用事があることを伝えた。秋帆に会うために、またスーパーへ引き返した。
秋帆に会えることを考えながら必死に走った。こんなに真剣に走ったのは、高校以来か?
高校時代も秋帆にカッコよく見せたくて、必死に走ってんのに、余裕な顔してたっけ?
なのに、アイツは俺に振り向きもしない。
ずっと俺の片想いかと思っていたら、いきなりキスしてその後はいなくなくなるし、いつも秋帆に振り回されてばかりだ。でもそれが心地よくてもっと俺に頼って欲しくなる。
あぁ、早く俺のものになってよ。
アイツに直接言えたらいいのに。
アイツが俺から離れていくのが怖くていつも言えなかった。
でも今度は、ハッキリ言う。好きだよって。
無事、俺たちは付き合うことになった。やっと秋帆の気持ちも知ったし、俺の気持ちも伝えることができた。
これからは楽しくやっていける。
そう思ってた。
なのに秋帆は、付き合っていることを秘密にしようと提案してきた。
「なんでだよ」
俺はみんなに秋帆と付き合ってるって公表したいのに。アイツの考えがわからねぇ。
秋帆が言うには、雑誌に載ったことで俺の知名度がかなり上がったらしい。だから秋帆と付き合うことによって俺に迷惑がかかるという。俺は気にしないのに。
意味がわかんねぇ。
俺は、秋帆のこと迷惑だなんて思ったことがない。なんでアイツは俺に気を使うんだよ。
一応、秋帆の意見を尊重した。
秋帆と付き合うことができたらアイツの意見を聞いてやりたかたった。それに俺たちはお互いの気持ちを誤解していたから。
なのに、マジ忙しくて秋帆に会う暇がねぇ。
それに今やっている仕事は、かりんさんが絡んでる。
変に誤解されるのだけはごめんだ。
なかなか会えず1ヶ月くらい経った頃、秋帆から珍しく電話をかけてきた。なのに、そんな時に限って、かりんさんと一緒の仕事だった。
電話に出ようか迷ったが、久しぶりに秋帆の声を聞きたかった。
スマホに耳を当てると、俺の大好きな秋帆の声だ。
今すぐにでも会いに行きたかった。
付き合ったのに彼氏らしいことも何もしてやれず、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
なのに、かりんさんがわざとらしく俺に声をかけてくるから、秋帆に誤解された。
確実に。
焦っている秋帆の声。
俺にとって最大のピンチなのに、秋帆の声が可愛くてにやけそうになる。
だが、俺の言葉も聞かずに電話を切られて、何度か掛け直したが、出てくれなかった。
仕方なくイライラする気持ちを抑えて仕事をするしかなかった。