何様のつもり?
家に帰ると、蓮翔に会いたくなった。
電話したら迷惑かな?
でもずっとかりんさんとのこと誤解したままだし。
あ~なんで蓮翔は言い訳とかしてこないの?
それともかりんさんとは本気?もうこうなったら連絡するしかないよね?
私は蓮翔に電話をした。
「蓮翔?」
『秋帆、どうした?』
「どうしたじゃないでしょ?なんで連絡してこないの?」
『悪かった。俺、さっきアメリカから帰って来たばかりで連絡する暇がなかったんだ』
「そうだったんだ。ごめんね。じゃぁ、ゆっくり休んで。おやすみ」
『秋帆、なんか俺に用事があったんじゃないのか?』
「大丈夫。大したことじゃないから。またね」
私は慌てて電話を切った。
なんでこんなにタイミングが悪いの?
疲れてる蓮翔に、会いたいなんて自分勝手なこと言えなかった。
蓮翔は、私に会いたくないのかな?やっぱり私だけ好き?蓮翔はからかっただけ?
あ~、蓮翔の気持ちが分からなくなってきた。私はどうしたらいいの?
「本当に私のこと好きなのかな?」
蓮翔の気持ちがわからなくなってきた。やっぱり高校の時みたいにはいかないんだよね……
お互い忙しい仕事をしているし。
高校の時の私達とは違うもんね。
学校に行けば、毎日蓮翔に会えるのが当たり前で。今みたいにこんなに会えないのが辛いなんて思わなかった。
でも蓮翔と離れてみて、その辛さが分かった。
私、ずっと蓮翔に甘えていたのかも?
高校の時から、蓮翔がいつも話しかけてくれてた。
今回付き合うことになったのだって、蓮翔が言ってくれなかったら無理な話だったし。
やっぱり自分が思っていることを言わないと。自分の雑誌の恋愛相談にも書いてあった。きちんと自分の気持ちを素直に伝えてって。
そう思ったら即行動しないと気が済まない私。この考え方は、この仕事を始めてから変わった。そうじゃないと、そのときの旬な情報をキャッチ出来ない。
私は、すぐに蓮翔に電話をした。
プルルルルル……
プルルルルル……
『秋帆?』
蓮翔の少し驚いた声が聞こえた。
「蓮翔、今話しても大丈夫?」
『あぁ……』
「疲れてるんだね?」
『まぁな。秋帆もだろ?』
「私は平気だよ。いつものことだし」
『秋帆……』
「どうしたの?」
『何でもねぇ。仕事で疲れてるんだろ?もう寝ろよ』
「蓮翔は……」
『ん?どうした?』
「いつもそう。自分勝手」
『は?何が?』
少しイラついた声に変わった。
でもここで逃げたら高校の時の自分と変わらない。
蓮翔を好きな気持ちから逃げたくなかった。
「蓮翔と私は付き合ってるんじゃないの?」
『付き合ってるのに決まってるだろっ』
「じゃぁ、何で会いに来てくれないの?電話もかけてくれないし、かりんさんのことも、アメリカの出張のことも……。蓮翔が今、何を考えて、何をしたいのか、どんな些細なことでも私は聞きたいのに、蓮翔は何も話してくれない。私は蓮翔の何なの?」
『そういうお前だって、何も話さないだろっ。電話だってして来ねぇし。会いたいとかも言わねぇし。カメラマンとは仲良いし。お前こそ、俺のこと好きなのかよ?』
そんなふうに思ってたんだ。蓮翔も同じ気持ち?
「カメラマンってあつしさんのこと?」
『何で下の名前で呼んでんだよ』
「うちの会社はみんな下の名前で呼びあってるよ。だからそれはどうにもならない。あっ、蓮翔、もしかしたらヤキモチ妬いてる?」
『はぁ?そんなんじゃねぇよ。ただ仲良すぎじゃね?』
「うちの会社は、蓮翔の会社みたいに大きくないからね。フレンドリーなだけだよ。でも蓮翔の会社の人達は、イキイキと働いてるね。みんな楽しそう」
『うちの会社は、この仕事が好きな社員しかいないからな。それに好きじゃなきゃ仕事なんてできないだろ?』
「確かに。好きだから仕事が楽しいわけだし、そうじゃなかったら続かないもんね」
『秋帆……』
「何?」
『いや、何でもねぇ』
「ねぇ、蓮翔。無理してない?」
『何を?』
「よくわかんないけど……」
『ははっ。何だよそれ?』
「今まで蓮翔が、女性とどんな付き合い方をしてきたかはわからないけど、私は蓮翔のそばにいたいし、もっと会いたいし、もっといろんな話をしたい。でも蓮翔にとってそれが面倒だったり、時間を取るのが大変なら、別れたほうがいいのかもしれないね」
『秋帆……お前は俺と別れたいのか?』
「そんなに驚くこと?まだ私達、付き合ってもただ食事しただけじゃない?これから先も忙しい2人だから、すれ違ってばかりだと思う」
『だから?』
「だから、1度リセットしよう」
『はぁ?俺と別れるってこと?』
「うん、別れる。蓮翔の負担にはなりたくないし、今は仕事が忙しい時でしょ?それにこれ以上、付き合っていたらもっと嫌な女性になっちゃうから。蓮翔には、そういうところ見せたくないし、だから1度リセットしよう」
『……わかった。別れよう』
「うん……じゃあ、蓮翔バイバイ」
『……あぁ』
私達は、お互いの為に別れることを決めた。
はぁ。呆気なかったなぁ。
もっと焦ってくれるかも?なんて期待した私が馬鹿だった。
蓮翔はそこまで私を好きでいたわけではないのかもしれない。
電話したら迷惑かな?
でもずっとかりんさんとのこと誤解したままだし。
あ~なんで蓮翔は言い訳とかしてこないの?
それともかりんさんとは本気?もうこうなったら連絡するしかないよね?
私は蓮翔に電話をした。
「蓮翔?」
『秋帆、どうした?』
「どうしたじゃないでしょ?なんで連絡してこないの?」
『悪かった。俺、さっきアメリカから帰って来たばかりで連絡する暇がなかったんだ』
「そうだったんだ。ごめんね。じゃぁ、ゆっくり休んで。おやすみ」
『秋帆、なんか俺に用事があったんじゃないのか?』
「大丈夫。大したことじゃないから。またね」
私は慌てて電話を切った。
なんでこんなにタイミングが悪いの?
疲れてる蓮翔に、会いたいなんて自分勝手なこと言えなかった。
蓮翔は、私に会いたくないのかな?やっぱり私だけ好き?蓮翔はからかっただけ?
あ~、蓮翔の気持ちが分からなくなってきた。私はどうしたらいいの?
「本当に私のこと好きなのかな?」
蓮翔の気持ちがわからなくなってきた。やっぱり高校の時みたいにはいかないんだよね……
お互い忙しい仕事をしているし。
高校の時の私達とは違うもんね。
学校に行けば、毎日蓮翔に会えるのが当たり前で。今みたいにこんなに会えないのが辛いなんて思わなかった。
でも蓮翔と離れてみて、その辛さが分かった。
私、ずっと蓮翔に甘えていたのかも?
高校の時から、蓮翔がいつも話しかけてくれてた。
今回付き合うことになったのだって、蓮翔が言ってくれなかったら無理な話だったし。
やっぱり自分が思っていることを言わないと。自分の雑誌の恋愛相談にも書いてあった。きちんと自分の気持ちを素直に伝えてって。
そう思ったら即行動しないと気が済まない私。この考え方は、この仕事を始めてから変わった。そうじゃないと、そのときの旬な情報をキャッチ出来ない。
私は、すぐに蓮翔に電話をした。
プルルルルル……
プルルルルル……
『秋帆?』
蓮翔の少し驚いた声が聞こえた。
「蓮翔、今話しても大丈夫?」
『あぁ……』
「疲れてるんだね?」
『まぁな。秋帆もだろ?』
「私は平気だよ。いつものことだし」
『秋帆……』
「どうしたの?」
『何でもねぇ。仕事で疲れてるんだろ?もう寝ろよ』
「蓮翔は……」
『ん?どうした?』
「いつもそう。自分勝手」
『は?何が?』
少しイラついた声に変わった。
でもここで逃げたら高校の時の自分と変わらない。
蓮翔を好きな気持ちから逃げたくなかった。
「蓮翔と私は付き合ってるんじゃないの?」
『付き合ってるのに決まってるだろっ』
「じゃぁ、何で会いに来てくれないの?電話もかけてくれないし、かりんさんのことも、アメリカの出張のことも……。蓮翔が今、何を考えて、何をしたいのか、どんな些細なことでも私は聞きたいのに、蓮翔は何も話してくれない。私は蓮翔の何なの?」
『そういうお前だって、何も話さないだろっ。電話だってして来ねぇし。会いたいとかも言わねぇし。カメラマンとは仲良いし。お前こそ、俺のこと好きなのかよ?』
そんなふうに思ってたんだ。蓮翔も同じ気持ち?
「カメラマンってあつしさんのこと?」
『何で下の名前で呼んでんだよ』
「うちの会社はみんな下の名前で呼びあってるよ。だからそれはどうにもならない。あっ、蓮翔、もしかしたらヤキモチ妬いてる?」
『はぁ?そんなんじゃねぇよ。ただ仲良すぎじゃね?』
「うちの会社は、蓮翔の会社みたいに大きくないからね。フレンドリーなだけだよ。でも蓮翔の会社の人達は、イキイキと働いてるね。みんな楽しそう」
『うちの会社は、この仕事が好きな社員しかいないからな。それに好きじゃなきゃ仕事なんてできないだろ?』
「確かに。好きだから仕事が楽しいわけだし、そうじゃなかったら続かないもんね」
『秋帆……』
「何?」
『いや、何でもねぇ』
「ねぇ、蓮翔。無理してない?」
『何を?』
「よくわかんないけど……」
『ははっ。何だよそれ?』
「今まで蓮翔が、女性とどんな付き合い方をしてきたかはわからないけど、私は蓮翔のそばにいたいし、もっと会いたいし、もっといろんな話をしたい。でも蓮翔にとってそれが面倒だったり、時間を取るのが大変なら、別れたほうがいいのかもしれないね」
『秋帆……お前は俺と別れたいのか?』
「そんなに驚くこと?まだ私達、付き合ってもただ食事しただけじゃない?これから先も忙しい2人だから、すれ違ってばかりだと思う」
『だから?』
「だから、1度リセットしよう」
『はぁ?俺と別れるってこと?』
「うん、別れる。蓮翔の負担にはなりたくないし、今は仕事が忙しい時でしょ?それにこれ以上、付き合っていたらもっと嫌な女性になっちゃうから。蓮翔には、そういうところ見せたくないし、だから1度リセットしよう」
『……わかった。別れよう』
「うん……じゃあ、蓮翔バイバイ」
『……あぁ』
私達は、お互いの為に別れることを決めた。
はぁ。呆気なかったなぁ。
もっと焦ってくれるかも?なんて期待した私が馬鹿だった。
蓮翔はそこまで私を好きでいたわけではないのかもしれない。