冷徹騎士団長に極秘出産が見つかったら、赤ちゃんごと溺愛されています
「や……っ、こんな格好は、恥ずかしいわ……」
「恥ずかしくなければ、お仕置きにはならないだろう? 今日は予告通りにたっぷりと、リリーの身体の隅々まで虐めてやろう」
言いながら、リアムの長い指がリリーの身体を弄ぶように肌の上を滑っていく。
リアムはこうしてリリーの反応を楽しむように焦らすのが好きなのだ。
そして、リリーをたっぷりと乱れさせて甘い声を堪能したあとで、彼女の中心を深く貫く。
その際にリリーの耳元で揺れるペリドットのイヤリングは、彼女がリアムを想う証のひとつだ。
「リアム……っ、ダメ……っ」
「……っ、リリーが抵抗したところで、逃げることなど不可能だということは、もうよくわかっているだろう?」
「あ……っ」
「乱れているきみも、たまらなく愛しい。……もう二度と、俺以外の男にきみは触らせない。リリーがこうして乱れるのは、俺の腕の中だけだ」
そう言ったリアムに何度も何度も甘い刺激を与えられ、リリーの身体は次第に彼の熱に溺れていった。
リアムと過ごす夜はとても長く、そしてリリーに休む暇を与えてくれない。
それでもいつの間にかリリーも彼に身体を預け、溶けるような甘い熱を共有するのだ。
これまで、すれ違っていた時間を埋めるように。
もう二度と離れることのないように──
「リリー……、愛している」
「リアム……っ。私もあなたを、愛しているわ」
ふたりは何度も深く、互いを求めて愛を繋いだ。
「ねぇ、リアム……。ひとつ、聞いてもいい?」
貝殻のように手を重ね、白み始めた空を眺めながらリリーはリアムに尋ねた。
「これまでどうして、眼帯で左目を隠していたの?」
そっと手を伸ばしたリリーは、眼帯の外されたリアムの左瞼に優しく触れた。
グラスゴーでエドガーに引き千切られてからというもの、リアムは眼帯をつけることを止めたのだ。
これまで頑なに寝るときも外さなかったそれを止めた理由を、リリーはずっと知りたかった。