また明日も君に会えるかな。


  * * *


「ただいま帰りました……」

柊と別れて家に帰った私は、皆が話し合いをしている声が聞こえてきた。


「─︎─︎白鬼神社付近にて、若い鬼を見かけたと知らせを受けた。見かけた時間はいつも同じ16時以降。それで、退治をすることになった」


若い鬼って……まさか。柊じゃないよね? だけど柊しかあの付近にはいないはず。
無能な私だけど妖を見ることは出来るから。


「ほぅ……鬼の退治ですか。その退治には誰を向わせるんです?」

「若い鬼だ、娘の葵唯(あおい)にさせる。退魔術の実践デビューということだ。」




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