また明日も君に会えるかな。


「もう時間─︎─︎碧?」

「もう少し……っ、一緒にいたい……」

「……少しだけ、な」


柊は立ち上がったけどもう一度座った。これが、今日が最後だ。



「これ、プレゼント……私だと思って持っていて」


私は彼の誕生日にと、組紐で髪を結う紐を作っていて数日前完成できたもの。

もう、渡せないかもしれないから毎日持ち歩いていた。


「……碧?」

「やっぱり私、行くね……いらなかったら捨てて」


柊が何かを言っていたが、その声は聞こえないフリをして家へと走った。






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