140字物語
「見ないで」


泣いているところを見られたくなくて、可愛くない態度をとってしまう


彼の背中に額を当て、彼の服を握り締める


声を押し殺して頬を濡らしていく


すると、彼は私の頭にそっと手を乗せた


「好きなだけ泣いていいよ」


暖かい手と優しい言葉で、私は子供のように泣いてしまった




【柊コウヤ 様 が男性視点を書いてくださいました!】



「見ないで」


そう言って彼女は、泣いてるところを見られないように俺の背中で泣いていた。


頭を背中につけ、服を握り締め、声を押し殺して静かに泣いている。


俺は振り向き、彼女の頭にそっと手を乗せ『好きなだけ泣いていいよ』


すると彼女は子供のように声を出して泣いてた...。




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