140字物語
青春
綺麗だと思った瞬間を残すことができる写真が好きだ
だけど、撮ってしまえばその写真に興味がなくなる
「いい写真なのに、捨てちゃうの?」
ゴミ箱に入る前に拾われた写真を見ながら彼女は言う
「ねえ、私撮ってよ」
「……撮りたいって思ったらね」
こっそりシャッターを切ったのは内緒だ
だけど、撮ってしまえばその写真に興味がなくなる
「いい写真なのに、捨てちゃうの?」
ゴミ箱に入る前に拾われた写真を見ながら彼女は言う
「ねえ、私撮ってよ」
「……撮りたいって思ったらね」
こっそりシャッターを切ったのは内緒だ