140字物語
包丁の音で目が覚める。


少し前までは無機質な機械音で起きていたからか、その音が妙に暖かく、心地いい。


「あ、おはよう」


僕がキッチンに向かうと、君は微笑んで挨拶してくれる。


それを見るだけで、僕も笑顔になれる。


「おはよう」


今日も、幸せな一日の始まりだ。





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