140字物語
「どうして意地悪ばっかりするの?」


彼女は頬を膨らませて僕を見上げる


「私のこと嫌いなの?」

「まさか」

「じゃあ、なんで?」

「……さあ?」


普通の人たちが好きな人の笑顔を見たいと思うように、僕は君の怒ったその可愛い顔が見たいと思っただけだよ、なんて言えるはずもなかった



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