ベジタブルハンバーガー

「なんで、オレじゃダメだったの?
なんで、頼ってくれなかったの?

寂しかったなら…言ってよ…

なんで、瑠珈だったの?

オレじゃ、ダメだった?」



「りっくん
彼女、いるでしょ…

だから…」



「いないよ…フラれた

オレがハッキリ返事しないから
この前、フラれた

男らしくないでしょ
オレの、どこがよかったんだろー」



「そっか…
りっくんらしいね

私、りっくんのいいところ
いっぱい知ってるよ」



オレの腕の中でそう言って笑った梨花さんを

かわいくて愛おしいと思った



耳元に軽く口を付けた



「冷たい…梨花さん…」



「りっくん…あったかくて…
くすぐったい…」



梨花さんが首を竦めた



「梨花さん…」



耳元から首元に唇を這わせた



首元のキスマークは

もぉ消えてた




「…りっくん、ダメ…」



梨花さんの身体に力が入った



「なんで…?
…旦那さんのこと、まだ好きなの…?」



「…外だし…誰か見てるかも…」



梨花さん

また、避けてる



「じゃあ、中入る?

それとも…
オレが、ダメなの?

放っておけない、梨花さんが…」



梨花さんと向き合った




< 339 / 575 >

この作品をシェア

pagetop