ベジタブルハンバーガー
「なんで、オレじゃダメだったの?
なんで、頼ってくれなかったの?
…
寂しかったなら…言ってよ…
…
なんで、瑠珈だったの?
…
オレじゃ、ダメだった?」
「りっくん
彼女、いるでしょ…
…
だから…」
「いないよ…フラれた
…
オレがハッキリ返事しないから
この前、フラれた
…
男らしくないでしょ
オレの、どこがよかったんだろー」
「そっか…
りっくんらしいね
…
私、りっくんのいいところ
いっぱい知ってるよ」
オレの腕の中でそう言って笑った梨花さんを
かわいくて愛おしいと思った
耳元に軽く口を付けた
「冷たい…梨花さん…」
「りっくん…あったかくて…
くすぐったい…」
梨花さんが首を竦めた
「梨花さん…」
耳元から首元に唇を這わせた
首元のキスマークは
もぉ消えてた
「…りっくん、ダメ…」
梨花さんの身体に力が入った
「なんで…?
…旦那さんのこと、まだ好きなの…?」
「…外だし…誰か見てるかも…」
梨花さん
また、避けてる
「じゃあ、中入る?
…
それとも…
オレが、ダメなの?
…
放っておけない、梨花さんが…」
梨花さんと向き合った