ベジタブルハンバーガー
梨花さん、綺麗
一瞬、息ができないくらい
見惚れた
オレをじっと見る瞳は潤んでて
オレしか映ってなかった
「…オレ、後悔してないよ
…
梨花さんが初めてだったこと」
「…」
「梨花さんはヤダったよね…
…
ごめん…」
ズキン…
「嫌じゃ、なかったよ
…
りっくんが、好きだったの
…
あの時、りっくんが好きだったよ、私」
「え…ホント…?
…
今は…?
今は、嫌い?」
「んーん…」
梨花さんがオレに左手を差し出した
薬指に指輪が光ってた
「はずして…
…
りっくん、はずして…」
「…いい、の…?」
梨花さんは黙って頷いた
オレは梨花さんの結婚指輪をはずした
「ありがと…りっくん…」
梨花さんが急に抱きついてきて
カラン…
オレの手から指輪が落ちた