ベジタブルハンバーガー
起きたらオレの隣で
梨花さんが漫画を読んでた
「んー…おはよ…」
「りっくん、おはよ」
「…もぉ起きてんの?…何時?」
「11時」
「もぉそんな?」
「うん、若いね!りっくん
若いから、眠いんだよ」
「梨花さん何時から起きてんの?
んー、目が覚めたら7時だったから
ずっと、りっくんの顔見てた」
「なんで、そんなことしてんの?」
「かわいいな…って
そしたら、またいつの間にか寝てて
次起きたら9時だった
それから漫画読んでた」
かわいいな…って
「オレって、かわいいの?」
なんか複雑
「うん、寝顔かわいかったよ」
「それって、弟とか、子供みたいな?」
「んー…
ちょっと違うな
うちの、りっくんみたいな…」
「犬じゃん!」
「かわいいよ…りっくん」
梨花さんが笑った
男として見てほしい
人間でもなくて犬かよ
「りっくん、いじけた?」
梨花さんがオレの顔をのぞき込んできた
梨花さん…
梨花さんをゆっくり引き寄せた
ーーー
「男として、見てよ…」
ドキ…ドキ…ドクン…
「うん…見てるよ…」
ーーーーー
て、ゴムないしー
「ん?りっくん?」