ベジタブルハンバーガー
ピンポーン…
「ハイ…」
玄関を開けると立っていたのは
中学生じゃなくて
女子高生だった
「え…はい?なにか?」
「ルカさんですよね?
ノアです」
「え、ノア…」
混乱した
オレが思ってたノアは
中学生で
男だと思ってたから
咄嗟に玄関の扉を閉めた
「え!あの!
ルカさんじゃなかったですか?」
「いや…そーだけど…
ダメでしょ…こーゆーの
知らない人の家に上がるとか
何考えてんの?」
扉越しに言った
「知らない人じゃないです
毎日、喋ってたじゃないですか!」
「いや、喋ってたけど…」
「友達ですよね?ルカさん」
「知ってたでしょ
オレが男だって」
「もちろん知ってました」
「じゃあ、なんで来たの?
ごめん、オレ、ノアのこと
勝手に中学生男子だと思ってたから…
それでも会うのって、どぉかな…
って躊躇ったけど
まさか女の子だと思わなくて…
だから、ごめん、帰って…」