ベジタブルハンバーガー

駅まで送る帰り道



自然と手が繋げるようになった

つもり…



だいたいノアから繋いでくる



かわいいなって

いつも胸がグッとなる



「ノア、オレといて楽しい?」



「うん、楽しいよ」



「なら、よかった…

今日も楽しかった
また明日ね」



「うん、また明日…」



「じゃあ…」



「ねぇ、ルカ」



「ん?なに?」



「マスク取って!」



「なんで?」



「…キスしたいから」



「なに言ってんの?
こんなところで…
ダメでしょ!」



なに?急に

大人からかわれてる?



「じゃあ、いいや…」



ーーー



え…


ドクン…



ノアがマスクの上からキスした



「ダメって、言ったじゃん…」



「いいじゃん!マスクの上からだもん!」



「そーゆーことじゃなくて…
外だし…誰が見てるかわかんないし…」



「じゃあ、部屋ならいいの?」



「そーゆーことでも…」



「ドキドキする…
ルカが好きすぎて…ドキドキする」



そんなことを言われたら…


許してしまう



「今度ね…」



「やったぁ!
今度って、明日?」



上目使いでノアがオレを見つめてきた


ドクン…



「とにかく今日は帰りなよ
お母さん心配してるよ」



「ハーイ!
また明日ね!ルカ」



明日…


するのかな…



「うん、また明日…
気を付けてね」



「ルカ、バイバイ!」



嬉しそうにノアは手を振って

改札を抜けて行った



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