ベジタブルハンバーガー

「りっくん、おかえり
遅かったね
仕事忙しかった?」



「久々、瑠珈のとこ行ってきた」



「ルカくん
彼女とうまくやってた?」



「うん
順調ぽかった

瑠珈、変わったな…」



「ん?なんかあったの?」



「うん
結婚するかも…って」



「え?」



「瑠珈、結婚するって
あの瑠珈が…

春から同棲するのは予定どおりらしいけど

彼女が18歳のうちに籍入れたいんだって
彼女の夢らしい」



「18かー…若いね
この前まで高校生だったんだもんね
もしかして
赤ちゃんできたとか?」



「いや、オレもそぉだと思ったけど
違うみたい
彼女のお母さんは
彼女を18歳で産んでるんだって」


「え!じゃあお母さんて
私と年齢変わらないね!」



36歳…?



「あー…そぉかな…」



「びっくり!」



「子供は
デキちゃったら産むみたいだけど
まだ遊びたいから
とりあえず
ふたりでいたいって…」



「そっか…
ルカくん、結婚するんだ…」



「なんか…梨花さん
ショック?
残念そう…」



「ん?別に…
よかったね!
おめでとうって、伝えておいて!」



「梨花さん
瑠珈の方が…よかった?

オレより瑠珈と付き合ってたら…

あの時、瑠珈が
梨花さん選んでたら…よかった?」



「りっくん
そんなこと…」



そんなこと思ったことなんて

ないよ



私が

ショックだったのは

ルカくんが結婚することじゃなくて



彼女のお母さんと年が変わらなかったこと



友達もみんな結婚して

子供がいて…



私もね

りっくん



あのね…




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