あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜

瑠花の問いにエルルカはただ静かに笑うだけだ。エルルカは攻撃をしてこない。瑠花は魔法でふわりと浮き、「あなたを倒します！」と言いエルルカに近づいていった。

「瑠花ちゃんのサポートをして！」

未来はドラゴンに頼み、ドラゴンもエルルカに向かって飛んでいく。その刹那、エルルカの周りに紫の光の膜が現れる。そしてそれに当たったドラゴンは悲鳴を上げながら消えていく。

「えっ！？」

予想外の事態に未来はもちろん、瑠花も英美里も驚く。その様子を見てエルルカは「こんなことで驚くのか？」と笑い、魔法で瑠花を拘束した。

「ッ！」

魔法の鎖が瑠花を縛る。未来は「瑠花ちゃん！！」と叫び本から次々に魔獣を召喚するが、魔獣はエルルカの魔法の膜に触れるとすぐに消えてしまう。

「無駄だ。私は世界一の魔女だぞ」

エルルカはそう言い、瑠花に向かって紫の光線を放つ。光線が当たった瑠花は目を一瞬見開いた後、ぐったりとその場に倒れ込んだ。