あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜
「あなたは!!」
未来は目の前に現れた人物を睨み付ける。テーブルが置かれただけの殺風景な部屋には、帆高と瀧、そして黒いフードをかぶった人物ーーーエルルカがいた。その手には黄金に輝く花がある。
「その花をください!瑠花ちゃんを助けたいんです!!」
英美里がそう必死に懇願し始めるが、エルルカはつまらなさそうにしているだけだ。
「僕たちが床下を見たら一輪だけ咲いていたけん。それを瀧くんと取ったらいきなりこの人が現れて花を奪われたんばい!」
帆高が悔しそうに言う。エルルカは楽しそうに笑いながら言った。
「この花であの魔女を助けるのか?この花を見つけるのに苦労をしただろう。しかし甘い。私の呪いに勝てるものなどない」
「……なら、その花をこっちに渡せ。お前の呪いの方が強いって言うなら」
大地がそう言ったものの、エルルカは花を渡そうとする気配は見せない。ただ面白そうに睨み付ける未来たちを見ている。
未来は目の前に現れた人物を睨み付ける。テーブルが置かれただけの殺風景な部屋には、帆高と瀧、そして黒いフードをかぶった人物ーーーエルルカがいた。その手には黄金に輝く花がある。
「その花をください!瑠花ちゃんを助けたいんです!!」
英美里がそう必死に懇願し始めるが、エルルカはつまらなさそうにしているだけだ。
「僕たちが床下を見たら一輪だけ咲いていたけん。それを瀧くんと取ったらいきなりこの人が現れて花を奪われたんばい!」
帆高が悔しそうに言う。エルルカは楽しそうに笑いながら言った。
「この花であの魔女を助けるのか?この花を見つけるのに苦労をしただろう。しかし甘い。私の呪いに勝てるものなどない」
「……なら、その花をこっちに渡せ。お前の呪いの方が強いって言うなら」
大地がそう言ったものの、エルルカは花を渡そうとする気配は見せない。ただ面白そうに睨み付ける未来たちを見ている。