あの日の初恋を君に〜六人の主人公〜
十三 物語の終わり〜魔獣使いの願い〜
未来たちは必死で瑠花に声をかけ続けるが、どれだけ泣いても叫んでも、瑠花は未来たちの方を見向きもしない。
「おい!足立!!」
「馬鹿な真似はよせ!!」
「瑠花ちゃん、やめて!!」
「瑠花ちゃん!!瑠花ちゃん!!」
必死に叫び続ける帆高たちを見て、エルルカが馬鹿にしたように笑う。それを見て未来が「何がおかしいの!?」と睨み付けると、エルルカは大声で笑い出した。
「いいか、お前たち。足立瑠花は自分の意思で自分を殺すんだ。瑠花の過去をさっきまで何も知らず、瑠花の心を救えなかった赤の他人であるお前たちに瑠花を止める権利があると思うか?」
「黙れ!!」
瀧が弓を放つが、エルルカはそれを軽々と避ける。未来たちと瑠花の間にできた風はさらに強くなり、未来たちは近づくことさえできなくなってしまった。
「きゃあ!!」
未来の体が揺れて転んでしまいそうになる。それを帆高が「危ない!!」と支えてくれた。こんな時なのに、未来は「大丈夫けん?」と訊ねてくる帆高に胸を高鳴らせてしまう。
「おい!足立!!」
「馬鹿な真似はよせ!!」
「瑠花ちゃん、やめて!!」
「瑠花ちゃん!!瑠花ちゃん!!」
必死に叫び続ける帆高たちを見て、エルルカが馬鹿にしたように笑う。それを見て未来が「何がおかしいの!?」と睨み付けると、エルルカは大声で笑い出した。
「いいか、お前たち。足立瑠花は自分の意思で自分を殺すんだ。瑠花の過去をさっきまで何も知らず、瑠花の心を救えなかった赤の他人であるお前たちに瑠花を止める権利があると思うか?」
「黙れ!!」
瀧が弓を放つが、エルルカはそれを軽々と避ける。未来たちと瑠花の間にできた風はさらに強くなり、未来たちは近づくことさえできなくなってしまった。
「きゃあ!!」
未来の体が揺れて転んでしまいそうになる。それを帆高が「危ない!!」と支えてくれた。こんな時なのに、未来は「大丈夫けん?」と訊ねてくる帆高に胸を高鳴らせてしまう。