モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…

「お正月 中学のクラス会が あるんです。10年振りで。私 行くつもりは ないんだけど。何か 滅入っちゃって。私の生活って 田舎の同級生から どんな風に見えるのかなって。」

「うん…私も 田舎の友達とは すっかり疎遠になったわ。生活も 価値観も違うから。話しが合わないし。私が 仲良かった友達は みんな地元で 結婚していて。もう 小学生の子供が いたりするのよ?」

「小学生?怖いですね。私 自分だけでも いっぱいいっぱいなのに。子供なんて 育てられるのかなぁ…」

「そうなのよ。もし 今の彼と 結婚したら 絶対 仕事は辞められないし。仕事と家事と育児とか。絶対 無理って思っちゃう。しかも 彼 超自己中だから。協力とか 望めないし。」


「彼がいても 色々あるんですね…」

「何度も 別れようと思ったんだけど。私達って 出会いがないじゃない?それを考えると あんな彼氏でも 切れなくて。」

「ホント 出会いって 全然 ないですよね。私なんて 大学生の時の彼と 別れてから ずっと恋人 いないんですよ?」

「坂本さん 綺麗なのに。もったいないね。でもさ。クズな彼氏なら いない方がいいかも。」


美晴の言葉が 妙に 心に響いて。

私は そっと目を伏せた。




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