モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…
「渚ってさ 付き合い良いから。誘って 断れなくて 迷惑だったら 悪いなって考えちゃって。なかなか 連絡できなかったんだ。」
誠の 意外な言葉が 私に 突き刺さる。
「私って そんな風に見えるの?だから モテないんだ…」
「まさか。渚がモテないとか。あり得ないから。」
「ホント ホント。私 もう ずっと 彼氏いないし。」
「えーっ?嘘だろ?本当なら 俺 立候補しちゃうよ?」
誠は 軽く言ったけれど。
真剣な表情に 私は 少し ドキッとした。
「そんなこと言って。私が 本気にしたら 困るくせに。」
「困るかよ。マジで 東京で会おうよ。」
「うん。今度こそ 絶対ね。」
誠は サラッと流して 先生と話し始めた。
ふと 綾乃を見ると 西野と いい感じで 話している。
西野から 滲む 穏やかな 安定感に
綾乃が 惹かれているとしたら
危険だと 私は 思った。