モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…

「寒いけど 少し 歩いていい?」

「もちろん。何食べるの?」

「んっ?鳥の美味しいお店。渚 鳥好きだろ?」

コーヒーを 飲み終わると 誠は 立ち上がる。


私は 誠に 鳥が好きって 言ったかな。

慣れてる感じに ちょっと ドキドキして。


私を 気使って ゆっくり歩く誠。

誠って こんなに背が高かったんだ。

私は チラッと 誠を 盗み見る。


「んっ?寒くない?」

誠の言葉に 私は 頷く。


いつの間に こんな 

一枚上手なヤツになったの?


私は 完璧に 誠に 負けていた。





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