モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…
互いの 仕事の話し、学生時代の話し。
誠との会話は 尽きないけど。
いつの間にか 料理を 食べ終えて。
何となく 離れがたい気持ちの私は
誠が ” そろそろ 帰ろうか ” って
言うことが ちょっと怖かった。
怖いから 言われる前に
私は 自分で 言ってしまう。
「誠 時間 大丈夫?」
「うん。帰って 寝るだけだから。でも そろそろ出る?」
「帰るの?」
自分で 言っておいて 変な返事をする私。
誠は クスッと笑って 私を見た。
「もう少し 話したいね。軽く 飲もうか?」
誠は すぐ近くの バーの ドアを押した。