モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…
気持ちを 伝え合った 私達だけど。
石井さんが 言ったように
友達の時間が 長すぎて。
「何か 照れるね。」
レストランを出ると 誠は 私の手を取った。
それだけで 真っ赤になる私も どうかと思うけど。
誠を見ると 同じくらい 赤い顔をしていて。
私達が 恋人らしくなるまでは 前途多難。
「ねぇ 誠。どうして 私に 付き合おうって 言ったの?」
恋愛に 疎い私は 馬鹿なことを聞いて
誠を 呆れさせていた。
「はぁ?渚 マジで 聞いてる?」
私は ポカンとして頷く。
「天然?計算?こんな所で 俺に 言わせるの?」
誠は 苦笑したけど。
私は その意味も わからなかった。