モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…
6
クラス会以来 会っていなかった綾乃と
久しぶりに 食事をして。
「なんか 渚。表情が 可愛いんですけど。」
「ちょっと 止めてよ。綾乃。」
綾乃に 冷やかされて 真っ赤になる私。
綾乃は 半分 呆れた顔で 笑う。
バレンタインデーから まもなく 1ヵ月。
私と誠は まだ キスもしないまま。
それでも 頻繁に 連絡を取り合って。
まあまあ 幸せな 関係だったけど。
「こうなったら ホワイトデーに 賭けるしかないね。」
「賭けるって言っても…ホワイトデーって 男性が お返しするんでしょ?私は 何も 出来ないじゃん。」
「だって 誠。バレンタインデーに 告白したんでしょ?だったら 渚が お返ししても いいんじゃない?」
「えー。私 チョコあげたよ?」
「だからさぁ。今度は 渚をあげれば いいでしょう。」
「ちょっと 綾乃。簡単に言わないでよ。」
真剣な顔で 言い返す私を 綾乃は 笑って見つめる。