モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…

「うーん なかなか難しいね〜。」

付き合って 1ヵ月。

手を繋ぐでけで その先に 進めない私と誠。


石井さんは 私の話しを聞いて クスッと笑う。


「もう…笑い事じゃないんです。」

私が 頬を膨らませて 言うと

「坂本さんて 可愛いね。もっと ソツのない人かと思ってた。」

「ソツがない?まさか〜。いつだって 私 いっぱいいっぱいですよ?」

「ううん。ちゃんと空気読めるし。上にも下にも 必要な事は 言えるし。仕事してる時の 坂本さんは いつも ソツなく こなしてるじゃない。」

「私 そんな風に 見えるんだ…」

「でも 恋愛には 全然 不器用で。意外だし。すごく 可愛い〜」

仕事の愚痴も 石井さんには 話していたし。

いつも 弱音を吐いていたのに。


やっぱり私は しっかり者に 見られていた。





< 44 / 78 >

この作品をシェア

pagetop