モテ期を過ぎた後は寂しいけれど…
2人で迎えた朝は ちょっと 恥ずかしくて。
どんどん 誠が 愛おしくなって 私は 戸惑う。
まだ 眠っている誠を そっと 盗み見て。
見た目よりも 筋肉質な胸や
男性なのに 滑らかな肌や
私を抱く 腕の 体温や…
人のぬくもりって こんなに 心を 落ち着かせ。
こんなに 優しい朝を 連れてきてくれる…
甘い幸せに 涙が出そうなほど。
誠の唇を そっと指で なぞったら
「ウーン…」
と言って 誠は 目を開けた。
「おはよう…」
「渚…今 俺の口 触った?」
目を 半分開いて 誠が聞く。
「うん。キスしたかったから…」
「渚…?朝から 反則だろ?」
誠は 息が止まるような 熱いキスをした。
朝なのに…
「昨日よりも もっと 誠が好き…」
唇を離した誠に 私は 小さく言う。
「んっ?知らないよ?俺 抑えてるのに!」
愛おしさが 募ると 歓びも 変わる。
私に 訪れた 昨夜と違う 感触に
驚いたのは 私だけじゃなく。
「あっ…なぎさ…」
誠の声を 耳の奥で 聞きながら。
私の意識は 一瞬 真っ白になった。