あわよくば泡になりたい
…………?
今紀香は何って言ったの?
私の、事、
無 視 し て た っ て 言 っ た ?
それが私のメモリーのパスワードだったかの様に湧いて出て来る記憶達。
紀香のそっけない態度
喋りかけても反応しないわけ
交換日記を私の番を飛ばしてた事
そして回って来たと思ったら、紀香の日記に書かれてた"めんどいから辞める"の文字
四人以外の子とつるんでたわけ(バラバラ状態だった)
私の中で記憶と記憶の合成作業が行われていた。
細胞が悲鳴を上げている、
私の心が泣いて、いる。
私は突き付けられた事実に少し呆然としていた。
反応が無い私を見兼ねて紀香が声を掛けていた。
「光ー?」
私はその事実に酷く傷付いていた。
だが、そんなにしても二人を繋ぎ止めておきたいらしい私は精一杯の強がりを見せた。
「あっ、そーかぁ、そーか、そーか!」
そんな私に更に追い撃ちをかけるかの如く絵里香は言う。
「あっ、実は私もー★」