破 恋

舜二◾◾

「やはり、早いな。」
「当たり前だ。
それで稼いでいるのだから。
だが、今回の依頼、いささか
面倒だった。
だが····
まぁ、あの女はいけすかないわ。」
と、言いながら
俺に書類を渡してくれた。
俺は簡単に書類に目を通した。

そんな俺の顔をみて
「おい、舜二お前顔が怖いって。」
「お前に言われたくないわ。」

俺と雅紀(まさき)こいつは、
大学の同級生だ。

アメリカに行っているときも
何度もアメリカにも遊び?
勉強?をしにやってきた。

表向きは、経営コンサルタント
裏では、腕ききの探偵みたいな事を
やっている。
その会社の内部がわからずに
コンサルタントができるか
と、本人曰く。

桜田と山田については、
良くわかった。

「また、何かあったら頼むわ」
と、言うと
「たまには、飲みにでも。」
と、手をヒラヒラさせて
雅紀は出て行った。

ふぅん····

随分なめられてんな···西原·····
泉さんの優しさ、正義感が
仇になったか

山田·····

人事については
叔父である社長の了承がいるから
報告しないとな。
と、考えながら
「みか、今から帰る。」
と、俺の部屋で晩飯を作っている
みかに連絡をして
会社を後にした。
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