破 恋

千里◾◾

朝から実家に帰った。

「ただいま」
「あら、帰ったの?
お帰りなさい。」
と、母に言われながら
俺は、父の仏壇に手を合わせる。

「一人?」
と、母に訊かれる
誰の事を言っているのだろうか

母と久しぶりにお昼を一緒に食べた。
「美味しかった、ありがとう。」
と、言うと
母から
「話があるのでしょう?」
と、言われて
「ああ。」
と、言ってから
俺は、莉子とのなり染めから
プロポーズをした話をして
桜田とは、営業事務以外に
何ら関係ない事を話した。

それに、
「どうやって
自分の実家の住所を知ったのか
そちらの方が怖い。」
と、伝えると

母は、はたと考えているようだ。

「個人情報なんだよ。
総務のパソコンには有ると思うが
それも依頼がない限り
閲覧する事は禁止されている。」
と、言うと

「杏ちゃんは、あなたからきいたと。」
「あるわけない、俺は桜田と
私用の話しとかしない。
それは会社の人達にきいて貰えば
直ぐにわかる。」
と、言い切る俺に対し母親は、
う~んと、考えこんでいる。

あんまり、詰め込むのは
良くないと思い、その後は
母と家庭菜園に行ったり
親父の墓参りに行ったり
親戚への挨拶をしたりして過ごした。

俺としては、母親もわかって
くれた、と思っていた。

夕飯を食べて
寛いで過ごせた。

母さんとも
ここの所ずっと
電話て言い合いや黙りがあったり
したから·····



翌日、あいつが来るまでは·····。。。
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