破 恋
自分のマンションに着き
みかに直ぐに電話をして
一部始終を話した。
話しながら、涙が次から次から
溢れて止まらなかった。
実は·····と
みかから噂が色々流れていた事を
聞いて·····
どれだけ自分が
回りが見えてなかったのか···
千里に全幅の信頼を寄せていた
自分が、情けなかった······
そんな私に、みかは
「当たり前じゃない。
莉子は千里にプロポーズまで
されていたのだから。
回りが見えなくて
当たり前だよ。」
と、言って貰い
余計に泣けてしまった。
みかに
「これからどうするの?」
と、きかれて
自分でも、わからなかった。
本当に、大好きだったし
結婚しても、
子供ができるまで働いて····
子供は、何人いて····
落ち着いたら、
静かなとこに家を建てて
と、いろんな事を
話し合ってきた····のに······
それなのに········
こんな簡単に、裏切られるなんて····
思ってもいなかった·····
悲しかった、悲しすぎて
自分の心が壊れそうだった。
私の部屋にも
千里の部屋にも
お互いの荷物が
置いてあるから
引き取りに行って
引き取ってもらわないと
ああ·····鍵も······
その日は、着替えても泣き
お風呂に入っても泣き
ベッドに入っても泣き
終いには泣きつかれて
眠ってしまったらしく
翌朝の自分の顔に
悲鳴が響きわたった。