破 恋

みかと電話で話した後から
携帯の電源を落とし
ドアにはチェーンをかけた。

翌朝
この顔では会社に行けないと
みかに連絡を取る為に携帯に
電源を入れると
「きゃっ」
着信100件
メール80件
LINE150件
全て千里からだ。

LINEは、みかからも
心配の文が入っていたが·····

取り敢えず
千里からのは無視して
みかに連絡すると
「心配ないからゆっくり休みな。
帰りに寄るからね。」
と、言われた。

千里からの着信は削除して
LINEもブロックして
メールは読まずに削除してから
『私の部屋の鍵を返して下さい。
あなたの部屋の鍵は、
あなたの荷物と一緒に送ります。
あなたの部屋にある私の荷物は
処分していただいて構いません。』
と、送った。

だが、千里からは
なにも返信なく
私は、千里の荷物を箱に詰めて
部屋の隅に置いた。

千里のマンションの鍵は、
小さな封筒にいれた。

私が選んだ服も沢山あった。

千里が凄く喜んでくれて
こっちまで嬉しかったなぁ
とか、考えては
また、涙が溢れる

もう、泣いてもしかたないんだよ
って、自分に何度も言い聞かす。

千里は、浮気したんだよ。

あなた以外の女性を選んで
抱いたんだよ。
そんな、男を許せるの?
一度浮気をしたら繰り返すよ
従姉妹の美佐ちゃんも苦しんだじゃない。

それでも······
幸せだった日々が·····
私を······苦しめていた·······。。。
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