破 恋
七章··最終章

私は、講師として
海外にも飛んでいる。
千里の居るクアラ・ルンプルは
避けているが····。

通常は、
日本本社 受付部所属
講師兼課長となり
新な受付の教育と
新人社員の育成を行っている。

仕事は忙しいが
やりがいがあって楽しい。

北海道の両親や弟夫婦からは、
婚期を逃した··だの
言われているが
こんな私でも良いと
言ってくれる人が
必ず現れる····なんて···
近頃では、それも·····考えて····ない。

美月は、合コンで知りあったとか
の彼とまもなく結婚をする。

結婚しても私の仕事を
手伝う事になっている。

みかは、まもなく
出産をする。

退屈で、仕事したい···と
専務と言い合いをしていたが
ふふっ···それもなくなるだろう···


山田さんは、程なくして
会社を辞めて故郷に帰ったと聞いた。
しばらくは、
一心不乱に仕事だけを行い。
自分が心から頑張ったと
思えた時に辞表を提出したと。

桜田さんは、ご両親から
かなり叱られたらしい。
お父さんから殴られた···
とかも聞いたが·····詳細は不明だ。

千里の入院費や治療費は、
全て桜田さんのご両親が支払いをした。
それは専務が顧問弁護士に
させたこと。
それと千里が休まないと
行けなかった日数を
換算されて支払われた。

それ以外は、千里が
何もしなくて良いと
それよりも
自分や実家の母親
そして、莉子に二度と
近づかないで、欲しい事と
人を騙したりと犯罪まがいの事は
二度とやらないで欲しいと
お願いした。

今、桜田さんがどうしているのか
わからないが·····
もう、彼女は人を騙すような
事は、やらないだろう
と、思った。


私は明日、お見合いをする···事に···

社長からの依頼で
断るに断れなくて
仕方なく受けた。
「嫌なら、会ってから断れば良い」
と、専務に言って頂いたから
申し訳ないが断るつもりで
   会場にむかう。

私も今年32歳となる
千里と終わってから4年が過ぎていた。
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