破 恋

今日は、久しぶりに
みかと美月とランチへとやってきた。

子供達は、ジジ・ババ達や
旦那さんが見ている。

みかは、疾風と
    二人目の桜花(おうか)ちゃん

美月は、伊織(いおり)君

そして、私は、光希と二人目がお腹に

三人で、きゃ~、きゃ~
言いながら、食べて話して
今は、一緒じゃないのに
話はつきない

美月は、
「みか先輩と莉子先輩は、
良く二人で会ってるのに
ずるいですよ。」
と、ワケわからん事をぼやく

やっぱり、この二人は
私にとって特別だと
思っていると
専務がやってきた。

疾風と桜花を連れて
「少しは、話せたか?」
と、専務。
桜花がみかを見つけて
抱っこをせがむ。
「うん、いつ会っても
    話しはつきないよ。」
と、みか。

すると
「美月まだ?」
と、美月の旦那様の凌(りん)君
「たまには、いいじゃん、凌のバカ」
と、言う美月だが
凌君は、美月大好きで
片時も離れない。

伊織と美月の取り合いをするほどで
「相変わらずだね。」
と、言うと
「聞いてくださいよ。」
と、美月が凌君の事を愚痴る。

それを聞いて笑ったり、慰めたり
していると。
「莉子。」
と、優しい声で私を呼ぶ千里。

今日、光希は、西原のお義母さんと
お出掛けをしている。
「ここにも、嫁大好きがいるから。」
と、みかが言うと
「西原さんは、別格」
と、美月が言って
専務も
「だな。」
と、笑っている。

千里は、いつものように
私の隣に座り
私の手を握るか、腰に手を回す
「千里、なにしてたの?」
と、訊ねると
「莉子の事考えてたら
会いたくなったから来た。」
と、あっけらかんと言う千里に
みかも美月も呆れ顔
専務は、苦笑いをしていて
凌君は、「負けない」
とか、言ってる。

本当に楽しい。

「じゃ、帰りますか?」
と、専務の声に
美月は、「まだ。」
と、言っていたが凌君に
連れ帰られて

みかも子供達を連れて専務と
私は、千里に手を引かれて歩く
「お腹、大丈夫?きつくない?」
「大丈夫だよ。ありがとう。」
と、言うと
「ごめんね、心配なんだ。」
と、言うから
「うんうん、嬉しい。」
と、言いながら
繋いだ手に力を入れると
千里は、顔を赤らめていた。

まったく、
自分は沢山甘い言葉を
つらつらと言うくせに
私が何か言うと
照れるんだから
と、思いながら見ていると
繋いだ手を持ち上げて
チュッとキスをしてきて
今度は、こちらが赤面する。

「こら、そこのバカップル
ここでお別れだよ。
      またね。」
と、みかは手を振りながら
帰って行き
美月夫婦も帰って行った。

「どうする?帰る?どこか見に行く?」
と、千里。
「お義母さんとこに行こか?
光希に会いたくなっちゃった。」
と、言うと
「俺より、光希?」
と、拗ねる千里に
「だって、千里はずっと私と一緒だけど
光希は、直ぐに離れて行くんだよ。
一緒に入れる間は、できるだけ
一緒いてあげたいの。
この子もね。」
と、言うと。
「クスッ、俺とは、ずっと一緒なんだ。
好きだよ、莉子。
誰よりも、何よりも。」
「うん、私も。
     千里を愛してる。」
「ねぇ、やっぱり止めない
光希を迎えに行くの
ちょっとだけ、二人で居ようよ。」
と、言う千里に負けて
一度、家に帰る。

千里に甘い私は、と言うと
帰って、即効、千里に堪能されて
結局、光希は、千里が一人で
迎えに行きました・・・とさ。

          おしまい。
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