好きと掟の間に
あたしは
もう自分がどの位顔を赤らめているのかも分からないほど
凄くドキドキしていた。
恥ずかしい…
「んじゃ俺がその貴重な人物等の1人になってあげるよ。
男の子に言われたことは?」
「あ…お父さんになら…」
あははって笑うその顔もまた
かわいい…
いやどっちかと言うと
かっこいいかな?
でも
どうしてこんなにドキドキするんだろ?
かっこいいから?
かわいいって言われたから?
「お父さんは男の子には入らねーよ。
んじゃ俺が最初の男の子で決まりな!
俺、和広だ。
中村和広!」
さっと握手を求められた。
「あ…井上ミナです…」
あの手の感触…
たくましい感触…
忘れらんないよ…
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