好きと掟の間に


ピストルが鳴った瞬間、

彼の体はしなやかなバネのように


ぽーんと軽やかにスタートした。



彼の走り見た時、

あたし体が痺れた。



多分まだ有名じゃなかったあの頃は

彼の『走り』に恋してたんだと思う。


それとも、
好きだってことには


まだ気付いていなかっただけ…?





今はどうかって?


…まだ分からない。


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