好きと掟の間に


「ミナちゃんさっきから言動おかし過ぎ!

かわいい顔と服装に似合わず面白いなあ。


てかタメなんだし
敬語絶対禁止令!」



「は、はーい…」



「あ、ただ俺

手繋ぐとなるとハット被ることになるから。」


「え、どうして?」


「うちの部恋愛禁止だからさ、

誰かに見つかったら厄介なんだよな。」


そう言うと、

和広君は舌をペロッと少し出しながら

ハットをちょっと深めに被った。



ああ…せっかくワックスで立てた髪が…


あたしのわがままなせいでごめんなさい。



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