好きと掟の間に
幸せな時間を過ごした気がした。
和広君の心が
少しでも落ち着いてくれればいいな…
人混みが近付くと
和広君はまた手を繋いでくれた。
…ねえ
あたし達、周りから見たら
一体どんな関係に見えるんだろ…
気付くと、
あたしと和広君の指は
絡み合っていた。
和広君は
まだよく知りもしないあたしのこと
どう見てるの…?
あたしは
もう既に
憧れの領域を越した『好き』を
感じ始めていた。
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