好きと掟の間に



百貨店やCDショップなどを回ったりした後、


ゲーセンに入った。




入ってすぐのとこにあるUFOキャッチャーに


あたしは走って駆け寄った。


「マリーちゃーん!」



あたしはマリーちゃんが大好き。


特にこのマリーちゃんのぬいぐるみ、

スッゴく気持ち良さそう…




「…取ってやろうか?」



?!



ちょっとびっくり…



「い、いーよ、
これちょー難しいやつだもん、

無理だって!」




和広君はふっと笑って言った。

「…バカにすんなよ?」















そりゃ凄いもんだった。



一発で取っちゃうんだもん、
あんな難しいの。




「ほら、プレゼント!

俺ちょー得意なんだよな、実は。」



笑いながら、

和広君はあたしの胸にぬいぐるみを押し付けた。


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